自分が伝え方に困った時に読んだ本のオススメ箇所について、
内容を絞ってオススメ出来ればと思います。
書籍名:一番伝わる説明の順番
著 名:田中 耕比古
<代表作>
『一番伝わる説明の順番』
『仕事の質とスピードが上がる 仕事の順番』等
・総論
尊敬する人からおすすめされて読んだ本ですが、
どうすれば分かりやすく伝える事が出来るのか、相手とうまくコミュニケーションが取れていない原因は何故だったのかが明確になりました。
私自身がこの本に沿った説明やコミュニケーションを相手と出来ているか
定期的に読み返したいと思っています。
重要点3点
1.説明が上手な人とそうでない人の違い3点
①説明の順番 ※説明のコツ
説明が上手い人:相手が聞きたい順番
説明が下手な人:自分が考えた順番
②自分が説明する事への相手の知識 ※相手に伝わる言葉選びのコツ
説明が上手い人:相手の知識を把握、考慮して説明
説明が下手な人:相手の知識を把握、考慮せず説明
③自分が伝えたい事 ※説明する内容のコツ
説明が上手い人:分かっている
説明が下手な人:分かっていない
例えば、「この人何言っているか分からない」と思う時は
上記3点に当てはまっており、特に①、②が当てはまる事が多い。
皆様も1度は感じた事があるのではないでしょうか。
- 当てはまる人:話が長い人や、何が言いたいかが伝わってこない人
Ex)今の掃除機が重いから「軽い掃除機」を家電量販店に買いに行った時、
「コードレス」「吸引力」のメリットなど、買う人が気になるポイントではなく、
売りたい人が伝えたい内容ばかりを伝えてくる人。
『聞きたい事はそこじゃない!』と心の底でいつも思ってしまって、イライラしてしいます。
まずは自分が聞きたい事を把握してもらった上で、説明をしてもらいたいですね。
- 当てはまる人:話が嚙み合わない人や、何を伝えたいか理解出来ない人
Ex)これも①同様に家電量販店に行った時によくあるケース。
掃除機を買いに行って、いきなり店員さんに「キャニスター型」「スティック型」どちらをお考えですか?
と聞かれると、まず「?」が思い浮かぶのではないでしょうか。
家電量販店の方は毎日説明しており、とても専門知識が高いので理解出来ると思いますが、
買う人からすると、専門用語を使うと、それだけで購買意欲は大幅に下がってしまいます。
専門用語を使うとしても、
『掃除機の形状として、ヘッドと本体が分かれている「キャニスター型」、一体となっている「スティック型」、
どちらがご希望かなどございますか?』と説明と一緒に聞かれれば、理解できるので、
相手が分からない専門用語を使う場合、必ずそれがどういうものかを入れた上で説明すべきである。
≪キャニスター型≫
≪スティック型≫
★これは何度も同じ説明をしている人は特に注意しなければいけないと思った★
理由としては、自分は何度も同じ説明(経験)をしているので、ある程度説明や
言葉を端折っても伝わる事がほとんどですが、説明を始めて聞く人は前提条件や知らない言葉がたくさんある可能性も高い為、
本当に伝えたければ、いつもの言葉をよりかみ砕いて説明しないと伝わらない為である。
業界によって専門用語があるが、そういった言葉を当たり前に話すのではなく、
相手は前提となる言葉の定義を知っているか、この言葉のチョイスで本当に伝わるのか、
もっと分かりやすく伝わる言葉や順番はないのかは考えた上で説明する必要がある。
2.話を伝える為に前提条件を揃える事 ※相手に伝わる言葉選びのコツ
→相手の知らない事を伝える時や、過去に話したことはあるけれど、
内容を覚えていなさそうな場合は、前提条件の共有が大事!
例えば、
掃除機について、家電量販店の方がお客様に教える時、
1.そもそも掃除機を買った事があるのか
2.掃除機を買った事はあるが、かなり昔で古いタイプしか知らないか
3.掃除機はハンディ型やルンバなど最新のものを買っているか
などによって説明の仕方が変わる。
・1の人に関しては、そもそもどういう掃除機があるか、何故必要か
最初からかみ砕いて説明しなければならず、
・2の人に関しては、昔のタイプは知っていても、最近のものは知らないので、
知らない箇所に関して丁寧に説明する必要があり、
・3の人に関しては、ある程度知識はあるはずなので、知らないところだけ
補完して説明してあげればよい。
それぞれ上記1~3までの場合、掃除機一つ取ってもお客様の知識量が全く違うので、
買う人のレベルに合わせた説明、言葉選びというものが大事になってくる。
また、説明する範囲を揃える事も大事である。
掃除機の話をするときも掃除機の形状の話をするのか、ごみを集める方法を話すのか
電源の話をしているのかなど、何に関する話をするかをまずは範囲を決めないと
いきなり『サイクロン式がオススメなんですが、、、』と言われても何が良いのか、
どういいのかがイメージ出来ない。
『ごみを集めるのは、紙パック式ではなく、サイクロン式がオススメで、
その理由は、、、、』と続けられた方がどの点においてサイクロン式が良いのかが
イメージしやすく、理解しやすい。
会議をする時なども、説明が上手い方は、
「前回の〇〇という件の△△の箇所に関して、ご説明差し上げます。」
など、冒頭に入れた上で、全員がどこの部分のどの内容に関してか、
説明する範囲を前提とした上で、説明を始めている。
3.説明する時は、枝葉ではなく、幹から話す。※説明のコツ
例えば、「掃除用具はどれがいいですか?」と聞かれた際に言いたい事が
下記のようにたくさんある場合、どうするべきでしょうか。
・コスト面であれば、従来型の紙パック掃除機が低単価でオススメ
・忙しいサラリーマンに人気なのはルンバ
・自分で掃除をしたい女性に人気なのは軽量の掃除機
・今ならルンバが半額でお得
・掃除機が今最新モデルが出る直前で販売価格が下がっている
結論としては、
何が大事で伝えるべきかを明確にする事です。
(いわなくていい事、言う必要がない事は口に出さない!)
『お客様が忙しいけど、部屋を掃除しないといけないと思われているなら、間違いなくルンバです!』
そう言われると、買う人からしても、何故他の選択肢がNGなのか、気になるはずなので、
買う人から聞かれたら、コスト面で考えた場合や、ルンバが半額セールをしている事(枝葉部分)を説明をするべきです。
でないと、いきなり、『コスト面だと紙パック式が良くて、女性の方には軽量式も人気で、、、』
という事を伝えられると、何が良いか逆に混乱を招いてしまいますよね。
まとめ
今回は掃除機の説明に絞ってしまいましたが、前提となる説明上手と
説明下手な人の違いから、理解してもらう為にどういった点を注意すべきかという事をまとめました。
自分が説明された時に分かりにくければ、何故分かりにくいかがこの本を読んで分かれば、
どうすれば分かるようになるのかの対策も打てると思いますし、
何かを伝えたい時、普段からどういった事を意識してコミュニケーションを取ればいいかが詰まっていました。
私自身も普段からうまく伝わっていない時や、理解されない場合は、
どこが悪かったか振り返って、更に円滑にコミュニケーションを取れるように精進していきたいと思いました。
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