私はマーケティング会社に勤務しているのですが、普段から金融機関の方を相手にしており、
そこでよくこのようなお声を聞きました。
今ご覧になられている方の身近の方ではいかがでしょうか。
「最近、コロナで対面営業の機会が減り、収益を埋め合わせる為、何か手を打てないか」
「非対面ではヒット率が低く、収益が上がらないのではないか」
社長からこのような指摘はあるものの、現場は現場で人員削減や労働時間の制限で
今までよりも業務過多となっているのに、残業も長くは出来ないので、
何か新しい収益を上げたいが、どういう事に取り組めばよいか分からない、、、
そういった事を感じられた事がある皆さまに対して、効率よく売上を上げる為にどういった広告をどう使い分ければよいか、
という観点から今回は内容をまとめてみました。
まず、広告には2種類あるのはご存知でしょうか。
イメージ広告(ブランディング)とレスポンス広告と言われるものです。
簡単に特徴を記載します。
○イメージ広告=集客目的の広告
企業や商品の認知度拡大を目的とし、デザイン性を重視している特徴があります。
中長期的なイメージアップや認知度拡大の為に非常に有効です。
(例えば、UNIQLOの赤、マツモトキヨシの黄色など)
ただし、どれほどお客様の印象に残ったか、ブランドの認知度が上がったかを計測する事は難しく、
費用対効果が見えずらいという特徴もあります。
○レスポンス広告=お客様の心を動かし、販売する広告
顧客(ユーザー)にすぐに購買行動を起こさせることを目的としており、
感情を喚起できる言葉や、色使い、ロジックを使って、
お客様に「購買」という行動を起こす事を重要視しているという特徴があります。
レスポンス広告はすぐに明確な成果が数字でハッキリと分かるというのも特徴です。
実際、同じUNIQLOでも同じ広告でもここまで異なっているようです。
(左側がレスポンス広告 右側がイメージ広告)
一目で違いが分かるのではないでしょうか。
レスポンス広告はイメージ広告とは異なり、成果が数字でハッキリと分かります。
広告のテストと改善を繰り返せばパフォーマンスは上げられ、売上にも貢献します。
ここまでだと、レスポンス広告ばかりが良いと記載されているように感じられるかもしれませんが、
イメージ広告も非常に有効な手段ではあります。
なぜなら、ブランド力を高める事が結果的に収益に結びつく為です。
理屈はこうです。
イメージ広告によってブランド力を高めておけば、レスポンス広告を打った際のレスポンスは高まる。
相性の良い媒体も違いがあり、イメージ広告は、より多くの目に触れるTVや全国紙(新聞・雑誌)などと相性が良く、
レスポンス広告はターゲットが絞れるチラシやフリーペーパー、業界紙などと相性が良いと言われています。
ですので、皆さんも、広告を出される際は
- どういった目的で
- どういうお客様に
- どういう媒体を通して
- どういう結果をもたらされたいか
という点を考えてもらえると、イメージ広告の方が良いのか、レスポンス効果が良いのかの判断がしやすくなり、広告を出す際の費用対成果を高められるが可能性が高まるかと思います。
以上です。
次回は「お客様の目を惹きつける見出しとは?!」に関して配信させていただきます。
<コラム>
実は、元々バブル時代より大手広告代理店がクライアントへの貢献(売上UP)よりも
広告賞を受賞できる(代理店が売上を上げられる)かどうかのみに意識が向き、
「イメージ広告だから」「ブランディングだから」と、効果測定をせず、今までお茶を濁してきた過去がありました。
ただ、レスポンス広告の台頭によって、効果測定が明確に出来るようになってきた為、効果のない広告は出さない、という意識が根付き、最近はイメージ広告に使われる予算は年々減少し、レスポンス広告への予算は増加している
という傾向が日本でもあるようです。
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